主にMicrosoft製のWebサーバー向けアプリケーションを開発している米Port80 Softwareは10日、Webサイトで使われるさまざまなファイルを最大で90%圧縮するソフト「w3compiler」を発表した。ダウンロードの高速化や帯域幅の節約のほか、セキュリティの向上にも寄与するという。
w3compilerは、Webサイトで使用されるHTML、CSS、JavaScript、ASP、ASP.NET、ColdFusion、PHPファイルを圧縮する。圧縮方法としては、ファイルに含まれるスペースやコメントを除去、ファイルネームや色の変更、ファイル全体の整理、メタタグの管理などの手法が用いられる。
さらにJavaScriptに含まれる変数名、関数名、オブジェクト名を変更するなどしてスクリプト全体を圧縮する。元のファイルはそのまま保存されているため、後から元のままの状態で見直すことも可能だ。こうした圧縮方法により、最終的なコードが視覚的に読みにくくなることから、Webサイトのセキュリティ向上にもなるという。
Port80のJoseph Lima COOは、「コンサルタントたちは手作業で最適化するために何千ドルもの請求をしてくる。しかしw3compilerを使えば、1人の開発者がサイト全体を数分で圧縮できてしまう。平均的なHTMLファイルは40%ほど、JavaScriptのファイルによっては90%も圧縮できる」とコメントした。
w3compilerは英語版ソフトで、Windows Server 2003/XP/2000に対応。15日間の試用が可能で、価格は1CPUあたり79.95ドルとなっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.port80software.com/about/press/081004
関連記事:HTTP圧縮を使用するだけで帯域幅もコストも削減できる~米調査結果
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0724/port80.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/08/11 13:52
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