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ライブドア、近鉄買収不可能なら新球団設立~9月中にも参加申請


ライブドアの堀江貴文代表取締役社長兼CEO(6月30日に開催した大阪近鉄買収交渉に関する発表会で)
 ライブドアは、大阪近鉄バファローズ買収問題について、現状の議論がオリックスと大阪近鉄の合併を見直す方向に進まない状況を鑑み、新規に球団を設立する方針を発表した。9月中にも日本プロフェッショナル野球組織(NPB)に新球団での参加を申請する予定。ただし、オリックスと大阪近鉄の合併が見直される場合には、従来通り大阪近鉄の買収を目指すという。

 新球団は、「大阪府に根ざした球団にしたい」という方針を踏襲し、大阪府をフランチャイズに指定する意向だ。ただし、オリックスと大阪近鉄の合併球団や阪神タイガースも大阪をフランチャイズにする方針を示しているため、「比較的早期に(大阪をフランチャイズにする)賛同が得られない場合には、他の自治体についても候補として考えざるを得ない」「大阪府を本拠地にできない場合は、新球団を受け入れてくれる地域、自治体を募る」という。

 なお、大阪府をフランチャイズにした場合、大阪ドームがホームグラウンドになる予定だ。また、その場合は「球団名として『バファローズ』の名称を売却してもらうよう交渉を進める」。2軍新設に関しても、「本拠地との兼ね合いにもよるが、当面の施設を確保する必要があるため、至急調整する」としている。

 球団選手については、合併球団のプロテクトを外れた選手を引き受ける方針。ただし、人数に関しては他球団の意向も考慮する。このほか、フリーエージェント選手などもあわせて獲得し、人員を確保。監督やコーチなどのスタッフについては、球団設立作業時に人選を進める。球団の経営方針は大阪近鉄の買収案を踏襲しており、球団株式の発行や、顧客情報をデータベース化するなどのIT活用、国内外の成功事例導入などを掲げている。

 ライブドアの堀江貴文代表取締役社長兼CEOは、「買収、新規加盟のいずれであったとしても、新しい活力をもってプロ野球の一翼を担うことで社会に貢献することを欲する」とコメント。「新球団を設立すれば6球団に復帰し、2リーグ制12球団の維持が可能になる。ライブドアとしては、日本球界がこの大きな混乱を乗り越え、大きな発展を遂げられるよう、微力ながら全力を尽くしたい」としている。


関連情報

URL
  ライブドア
  http://www.livedoor.com/

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( 鷹木 創 )
2004/08/19 13:29

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