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不正アクセス行為の半数はネットゲームの不正操作が目的〜警察庁まとめ


 警察庁は19日、全国の都道府県警からの報告をもとにまとめた2004年上半期の不正アクセス行為の発生状況を発表した。不正アクセス行為の認知件数は198件で、前年同期の114件から84件増加した。ワームによるWebサイトの書き換え事件が多く発生した2001年以降は不正アクセス行為の認知件数が減少していたが、再び増加傾向に転じた。

 不正アクセスを行なった後の行為としてもっとも多かったのは、アイテムの移動やキャラクターの消去など、オンラインゲームの不正操作で99件に達した。次いで、他人になりすまして出品・入札するなどのインターネットオークションの不正操作が45件、Webサイトの改ざんが20件、メールの盗み見など情報の不正入手が12件、フィッシング用のWebページなど不正ファイルの蔵置が5件、ユーザーのパスワード変更が5件などとなっている。

 2004年上半期に不正アクセス禁止法違反事件として検挙したのは66件/39人だった。被疑者の年齢を見ると、10代が15人で最も多く、次いで20代が10人、30代が8人、40代が6人となっており、20代以下で6割以上を占めている。最年少は14歳だった。

 検挙した不正アクセス事件の手口の大部分は、他人のIDやパスワードを利用した「識別符号窃用型」で59件。残りは「セキュリティホール攻撃型」の7件となっている。さらに、識別符号窃用型における識別符号の入手方法を見ると、IDから容易に推測できるパスワードが設定されていたものなど、ユーザーの管理の甘さにつけ込んだものが30件で依然として最も多かった。次いで、元従業員や友人など識別符号を知りうる立場にあった者によるものが8件、言葉巧みにメールで聞き出したものが8件などとなっており、「特に高度な技術を有していない者でも行なえる形態が多かった」という。

 一方で、キーロガーなどの不正プログラムを利用して識別符号を入手していた事例も7件あり、セキュリティホール攻撃型も7件あったこととあわせ、「高度なコンピュータ技術を悪用するものも増加している」と指摘している。例えば、コンピュータ保守管理作業員の20歳の男性が2002年12月から2003年7月にかけて、識別符号を収集する自作のプログラムをBBSなどで機能を偽って配布し、入手した識別符号を悪用して他人が保有していたオンラインゲームのアイテムなどを不正に取得したとして、2004年3月に検挙されている。また、セキュリティホール攻撃型としては、コンピュータソフトウェア著作権協会のWebサーバーへ不正アクセスしたとして公務員の40歳の男性が2004年2月に検挙されたほか、その手法をまねた会社員ら3人も3月に検挙された事例がある。

 不正アクセスの動機としては、オンラインゲームのアイテムなどを不正取得するためが29件と最も多く、前年同期よりも27件増加した。一方、嫌がらせや仕返しのため(9件)、好奇心を満たすため・いたずら(8件)、不正にお金を得るため(14件)は減少している。そのほかの動機は、情報を不正に入手するため(3件)、料金の請求を逃れるため(3件)などだった。


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URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.npa.go.jp/cyber/toukei/pdf/pdf20.pdf

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( 永沢 茂 )
2004/08/20 17:53

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