日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)のコンテンツセキュリティWGは20日、「P2Pファイル交換安全利用ガイドライン」の作成を開始したと発表した。Webサイトにおいてガイドライン案を公開しており、9月30日まで一般ユーザーから意見を募集する。
同ガイドラインは、P2Pソフトを安全に利用するための指針を示すとともに、著作権に関わるコンテンツの流通が原因となる著作権者とP2Pソフトユーザーの訴訟や紛争を未然に防止する目的で作成する。JNSAでは、「P2Pファイル交換ソフトの普及で多くのユーザーが大量のファイルを交換するネットワークが形成された。しかし、著作権者の許可なく著作物を収録したファイルが交換され、著作権者とP2Pソフトユーザーとの訴訟や紛争を懸念している」という。
なお、JNSAのWebサイトで暫定的に公開されているガイドラインの「0版」では、著作権のあるファイルを許可なく公開しないこと、中継しないことなどを掲載している。
JNSAでは著作権に関わる問題のほか、ファイル交換ソフト「Winny」におけるウイルス「Antinny」による個人情報漏洩など、その他の懸念についても、「多くの意見を可能な限りいただき、ネットワーク社会での紛争を軽減できるよう、ガイドラインの策定を通じて対処していきたい」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.jnsa.org/active7_040820.html
■関連記事
・ 2003年の個人情報漏洩事件、損害賠償額は平均5億5,000万円~JNSA推定(2004/06/21)
( 鷹木 創 )
2004/08/23 19:13
- ページの先頭へ-
|