米ニューヨーク州司法省は19日、旅行サイトのPriceline.comとRamada.comが「インターネット身体障害者法」に従い、視覚障害者にとってアクセスしやすいWebサイトを構築することで合意したと発表した。今回の措置は、同省が2社のWebサイトについて、違法かどうかを過去2年にわたって調査をしてきた結果だという。
2社は今後、W3Cの策定したWebアクセシビリティの標準を取り入れ、画面読み上げソフトなどの補助技術を利用して、視覚障害者がWebサイトを利用できるようにする。2社が対応する技術は、振動マウスなどを含め、実はすでに使用されているソフトウェアやハードウェアだが、実際にWebサイトで対応している例は少なかった。
旅行サイト大手がアクセシビリティ標準の対応を決めたことで、米視覚障害者財団の関係者は、今後も対応するWebサイトが増加すると歓迎している。米国には1,000万人の視覚障害者がおり、インターネット上でも社会参画をする必要があると同財団では訴えていた。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.oag.state.ny.us/press/2004/aug/aug19a_04.html
関連記事:Webサイトも“バリアフリー”の時代へ~MITのMatt May氏
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0501/w3c2.htm
( Gana Hiyoshi )
2004/08/23 20:34
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