企業などの組織内でブログやWikiなどのコラボレーションツールを利用するための製品を開発・提案している米SocialTextが、シリーズAファイナンスを終了したことが、同社が開設しているブログによって明らかになった。
このシリーズAファイナンスには、これまでSocialTextに出資していた伊藤穣一氏、元PayPalの副社長で現在はソーシャルネットワーク企業の米LinkedInで社長に就いているReid Hoffman氏、ソーシャルネットワーク企業の米Tribeの社長であるMarc Pincus氏、ベンチャーキャピタルのFreedom Technology Venturesに加えて、新たにネオテニー会長の槇原純氏と米eBay創業者のPierre Omidyar氏が創設したOmidyar Networkが出資している。
Omidyar Networkは、Omidyar氏が2004年6月に設立した組織。利益団体にも非営利団体にも出資し、それによって社会全体の福祉に貢献することを目的としている。
SocialTextがOmidyar氏と出会ったのはブログを通じてで、もともとOmidyar氏が保有していたOmidyar FoundationがSocialTextを採用したことが両者の本格的な出会いとなった。この新しいコラボレーションツールによってOmidyar氏は、新たにOmidyar Networkを設立することになり、SocialTextの威力を知ったという。
ブログは個人の情報発信ツールとしても認知されているが、企業や組織の垣根を越えた新しい組織づくりにも大きな役割を果たすと考えられている。SocialTextのには、ブログ界に大きな影響力をもつ人物が出資者またはアドバイザーとして多数参加している。
関連情報
■URL
SocialTextのブログ(英文)
http://www.socialtext.com/weblog/
Omidyar Network(英文)
http://www.omidyar.net/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/08/25 12:36
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