NTTレゾナントと三菱総合研究所が共同で提供しているインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」は26日、企業におけるインターネット回線の利用実態に関する調査結果を公表した。調査によれば、約7割の企業がブロードバンド回線を導入しており、アクセス回線の変更を予定している企業のうち7割がFTTHを検討している。
調査は、gooリサーチに登録しているビジネスモニターの中から、勤務先のネットワーク利用状況を把握している人を対象に行なったアンケートによるもので、有効回答者数は4,618人。
調査によれば、回答者の勤務する企業が現在利用しているアクセス回線については、ADSLが38.2%と最も多く、FTTHの25.3%、専用線の16.6%、CATVの6.1%を加えると、ブロードバンド回線が約7割を占める結果となった。一方、ダイアルアップ接続については、アナログ回線が1.4%、ISDN回線(従量制ダイアルアップ)が4.9%、フレッツ・ISDNが5.4%で、割合はかなり低くなっている。
利用しているADSL回線提供事業者については、NTT東日本が36.7%、NTT西日本が22.7%と2社で過半数を超え、以降はYahoo!BBが14.1%、アッカ・ネットワークスが7.9%、イー・アクセスが6.3%と続いている。また、FTTH回線の提供事業者では、NTT東日本が38.9%、NTT西日本が29.2%、有線ブロードネットワークスが5.8%、KDDIが4.7%、東京電力が3.9%などとなっている。
アクセス回線選択時の重視ポイントは「通信品質の速さ」(57.5%)、「通信料金が安価」(52.2%)、通信品質の高さ(33.2%)の3項目がほとんど。現在利用中のアクセス回線の変更意向では、「当面変更する予定がない/変更したくない」が57.5%と過半数を占めており、変更したいと考えている企業の変更理由としては「現在の回線が遅いため」が66.5%を占めている。また、変更予定のアクセス回線としては、FTTHが70.0%と圧倒的で、ADSLは10.2%に止まっている。
IP電話の利用状況については、「現在既に利用している」が18.5%、「今後利用予定がある」が24.6%とこの両者で4割を超え、IP電話を利用する理由・検討する基準としては「他都道府県への通話が安い」(57.8%)、同一県内への通話が安い(42.0%)、自社の拠点間通話が無料(40.8%)などが挙げられている。
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■URL
ニュースリリース
http://research.goo.ne.jp/Result/0407cl01/01.html
( 三柳英樹 )
2004/08/26 18:38
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