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米ベンチャーがP2P技術を使ったテレビ番組配信事業を発表


 米カリフォルニアのベンチャー企業Atzio Technologyは、P2P技術を使ってテレビ番組を配信する事業に参入することを明らかにした。

 テレビ番組はすべてデジタル著作権管理(DRM)技術により暗号化されたうえで、BitTorrentやWinnyなどと似た方法でP2P配信され、テレビ端末などで視聴できるという。事業のベータテストは2004年終わりにコンテンツプロバイダ向けに開始される予定で、ソフトウェアなどの技術ライセンスも行なわれる予定だ。

 コンテンツプロバイダーによるテレビ番組はAtzioのDRM技術によって暗号化され、インターネット上のカタログにタイトルと内容が掲載される。Atzioの会員がこれらの番組情報を見て自分の好きな番組を選択すると、Atzioのサーバーが会員のセットトップボックスやPCなどの「インターネットメディアレシーバー」に通知してP2P技術でダウンロードを開始するという仕組みだ。

 容量の大きなファイルは小さなファイルに分割され、その小さなファイルがさまざまなピアをたどって最終的なピアに集められ、結合される。これによって大規模なファイルであっても効果的に、高速にダウンロードできるという。

 Atzioはすべてのテレビ番組はDRM技術で守られているため、ファイル共有は不可能だとしている。同社はこの技術とサービスを映画会社、テレビネットワーク、独立系コンテンツプロバイダ、Eコマースサイト、オンラインミュージックストアなどに売り込みたい考えだ。

 この技術についてAtzioの共同創業者Cedric Van Rossum氏は「我々の開発者たちは映画を愛するエンジニアであり、海賊行為を決して容認しない」とコメントしている。





URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.atzio.com/pressrelease.htm


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/09/01 11:57

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