SRAは3日、自宅サーバーを利用した分散型コンテンツ配信実験を開始したことを発表した。レンタル可能な掲示板などが用意されたWebサーバーを自宅に設置するユーザーを募集し、ユーザーはサーバーの設置により広告収入が得られるというモデルとなっている。
実験では、Linuxをベースとしたサーバー構築用のCD-ROMを配布し、ユーザーが自宅のPCを利用してサーバーを立ち上げる。ブロードバンドルータを使用している場合には、Webサーバーが外部から参照できる設定が必要となる。サーバーは「dth.jp」というドメインを利用したダイナミックDNSによりアクセスできるほか、設置者が設定したジャンルに基づいてSRAのポータルサイトからリンクが張られる。
サーバーは自分用のWebスペースとしての利用のほかに、他人にレンタル可能なサービスとして「写真日記」や「掲示板」などのアプリケーションが用意される。Webサーバーには広告表示機能が設けられており、他人が日記や掲示板などを開設すると、これらのページへのアクセスも広告収入としてサーバーの設置者に還元される仕組みとなっている。
現在のところはSRA内での実験となっており、サーバー構築用のCD-ROMは一般には公開されていないが、すでに稼動しているサーバー内の掲示板サービスなどは一般からも利用できる。SRAでは10月末まで実験とサーバー構築用CD-ROMの開発を進め、サービスの公開を検討していきたいとしている。
関連情報
■URL
SRAポータルサイト
http://sra.jp/
( 三柳英樹 )
2004/09/03 18:29
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