著作物の柔軟な運用を可能にするライセンス“クリエイティブコモンズ”の普及に努めているCreativeCommons.orgが、このライセンスを使った著作物を検索できるサーチエンジンを大幅に改良した。同団体の公式ブログで明らかにした。
このサーチエンジンは過去6カ月に渡って運用されてきたが、公開された当初から機能に乏しく、同団体でも「コンセプトを示すためのデモ」程度の認識だったという。しかし最近になって、オープンソースサーチエンジンを開発しているNutch Projectのメンバーがクリエイティブコモンズライセンス中のメタデータを検索できるようにNutchを改良。その結果、新しいサーチエンジンが先週から稼働したという。
新サーチエンジンでは、日本語も問題なく使うことができる。また、クリエイティブコモンズライセンスのメタデータに含まれている情報によって、派生著作物(derivative works)を創ることが許可されているか、あるいは商業目的に使えるのかなどの条件を付けて簡単に検索できるようになった。例えば「パリの風景写真で自由に創作できる画像で、しかもその後に販売できるもの」を探したり、「リミックスすることが許されているラブソングのオーディオファイル一覧」を検索するといった使い方が考えられる。
現在では約100万ページがインデックスされており、同団体では利用者からのバグ報告などフィードバックを求めている。
関連情報
■URL
サーチエンジンのトップページ
http://search.creativecommons.org/index.jsp
公式ブログの該当記事(英文)
http://creativecommons.org/weblog/entry/4388
関連情報:自由に使える著作物を公開するための新著作権ライセンス「Creative Commons」
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1217/ccommons.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/09/06 11:53
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