デンマークのセキュリティベンダーであるSecuniaは、P2Pネットワークを形成し、広告や有料コンテンツのダウンロードを促進させる「Altnet Download Manager(ADM)」にバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると警告した。ADM 4.Xで確認されており、このソフトを搭載する「Kazaa 2.7.1」「Grokster 2.6」などにも影響を及ぼす。危険度は“高”となっている。
ADMは、P2Pファイル交換ソフトのKazaaやGroksterに搭載されているソフト。独自のP2Pネットワークを形成して、各P2Pソフトの検索検索結果上位に広告や有料のコンテンツを表示させ、ダウンロードを促進させる。
今回の脆弱性は、ADMのActiveXコントロールにおける「IsValidFile( )」の処理に原因があるという。そのため、悪意のあるWebサイトを閲覧すると、任意のコードが実行されてしまう可能性もあるとしている。Secuniaでは、ADMを搭載するKazaaやGroksterにも影響があるとし、解決方法としてADMの削除、KazaaやGroksterのアンインストールを勧めている。
【19:27 追記】
ADMを提供しているAltnetでは、このバッファオーバーフローの脆弱性に関する修正プログラムの提供を開始した。同社では、「修正プログラムは小規模なもので、ブロードバンドなら30秒以内、56kbpsでも60秒以内でダウンロードできる」と適用を勧めている。
関連情報
■URL
修正プログラムのダウンロードサイト(英文)
http://www.altnet.com/install/upgrade.asp
脆弱性情報(Altnet Download Manager、英文)
http://secunia.com/advisories/12446/
脆弱性情報(Kazaa、英文)
http://secunia.com/advisories/12455/
脆弱性情報(Grokster、英文)
http://secunia.com/advisories/12456/
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( 鷹木 創 )
2004/09/06 15:08
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