欧州連合(EU)は、欧州の研究・教育用インターネット「GEANT」(Eはアクセント記号付)の拡充に9,300万ユーロ(約123億円)を出資すると発表した。
GEANTは、世界でも最大級といわれる研究教育向けのネットワークで、欧州内の研究者がどこにいても研究環境が提供されることを目的としている。国立研究教育ネットワーク(NREN)など各国の研究機関向けネットワークと協力しており、EUおよび関連34国において研究用コミュニケーションバックボーンの構築を目指す。9,300万ユーロのうち、半分近くはEU自体が負担するが、各国政府も残りの過半を負担する。
GEANTでは、商用サービスを遙かに凌駕する環境を提供することにより、世界での研究開発をリードする立場を維持し、経済成長につなげようという狙いがある。今回の拡充は2005年初頭に計画されており、ローミングとモバイルの両方の技術を標準化する予定だ。
GEANTへの財政面での支援は、現在始動している欧州研究開発フレームワークプログラムのもとで2008年9月まで行なわれる予定だ。GEANTが支援するプログラムは種々の分野に及んでおり、例えば衛星計画である欧州宇宙局(ESA)なども含まれるほか、IPv6の開発でも中心的役割を果たしているとされている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/04/1058&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
( Gana Hiyoshi )
2004/09/06 16:27
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