Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

ExciteやMSNにもYahoo! JAPANより強い分野がある~Netratingsレポート


 ネットレイティングスは8日、国内主要ポータルサイトにおけるコンテンツ区分(チャネル)ごとの利用状況をまとめた「チャネル分析レポート」の提供を開始したと発表した。ほとんどのチャネルの利用者数でYahoo! JAPANがトップを独占する一方で、一部のチャネルではExciteやMSNがYahoo! JAPANを上回っていることがわかった。

 チャネル分析レポートは、ネットレイティングスが提供しているインターネット利用動向調査「Nielsen//Netratings」をベースに、ポータルサイトのチャネル単位でユニークオーディエンスやリーチ、ページビュー、1人あたりの利用時間などを集計したもの。従来の利用動向調査サービスがドメインやサブドメイン単位で集計される仕組みであるのに対して、チャネル分析レポートでは、同じ分野のコンテンツであればドメインが異なってもあわせて集計される。これまでこのようなレポートは個々の依頼に応じて作成・提供していたが、主要ポータルサイトの利用状況については今回から月単位のパッケージレポートとして月額315,000円で販売することにした。

 7月度のレポートでは、Yahoo! JAPAN、MSN、infoseek、楽天、goo、@nifty、BIGLOBE、Exciteの8サイトを対象に、家庭のPCからのアクセスについて集計している。これによると、「検索」チャネルのユニークオーディエンスは、Yahoo! JAPANがもっとも多く2,183万8,000人。以下、MSNが1,223万人、gooが237万5,000人、infoseekが199万3,000人、@niftyが166万4,000人、BIGLOBEが206万4,000人、Exciteが153万6,000人と続いている。なお、Googleはポータルではなく専門サイトとして分類されるため、このレポートでは対象外となっているが、検索チャネルの利用者数としてはMSNに次ぐ3位に相当するという。

 検索のほか、「ニュース」「旅行」「ショッピング・オークション」「コンピュータ」「掲示板」など、全30チャネル中27チャネルでYahoo! JAPANの利用者数がトップだった。

 これに対して、「翻訳・辞書」チャネルでは、Exciteが98万9,000人でトップとなり、Yahoo! JAPANは97万5,000人で2位だった。3位のgooもYahoo! JAPANに迫る83万3,000人を集めた。Exciteは、女性関連コンテンツを扱う「ウーマン」チャネルでもトップだった。Yahoo! JAPANにはウーマンに相当するチャネルがなかったためで、2位にはinfoseekが入っている。

 このほか、「恋愛・結婚」チャネルではトップがMSNで、Yahoo! JAPANは2位。また、「メール」チャネルでもMSNが僅差でYahoo! JAPANを追い上げているという。ネットレイティングスでは、「Yahoo! JAPAN以外のポータルサイトでは多くの利用者を集める人気コンテンツが分散しており、単なるアクセス数による競争だけでなく、それぞれ独自性と強みを生かした棲み分けやブランディングも進みそうだ」としている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/Newsrelease09082004_J.pdf


( 永沢 茂 )
2004/09/08 16:18

- ページの先頭へ-

Internet Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.