ノルウェーのOpera Software ASAは9日、Webページをテレビの画面で見やすいようにレンダリングし直す新技術「TV Rendering(TVR)」を発表した。
ほとんどのWebページは高解像度のPCディスプレイ向けにデザインされているため、低解像度のテレビ画面ではスクリーンサイズが合わず、適切な情報量を表示できない。今回Operaが発表したTVRを使うことで、ブロードバンド接続されたセットトップボックス(STB)やインターネットテレビなどのハードウェアでもPCと同程度のブラウジング体験ができるようになるという。TVRはWebページのオリジナルのフォント、色、デザイン、スタイルを残したまま、ピクセルの大きさや色合いを調整することでこれを実現する。
STB向けの低消費電力プログラマブルプロセッサーを開発し、Operaと提携しているEquator Technologiesは、すでに同社のStarfish、Tetra、DolphinハードウェアプラットフォームにOperaのTVR技術を導入しており、近く発表する予定だという。
発表に際してOperaのJon S.von Tetzchner CEOは、「テレビからフルブラウジングできることは、まもなく消費者からの要求事項となるだろう」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.opera.com/pressreleases/en/2004/09/09/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/09/10 11:46
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