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新オープンの「丸の内オアゾ」に電子書籍の“立ち読み”スポット


丸の内オアゾ。9月14日にグランドオープンする

QRコードや空メール用のアドレスを利用して、書籍の一部を立ち読みできる
 在庫数120万冊、売り場面積1,750坪の丸善・丸の内本店が入居するJR東京駅丸の内北口前の「丸の内オアゾ」。9月14日のグランドオープンを控え、報道関係者向けに公開された。丸善・丸の内本店内には、国内初の試みとなる常設の電子書籍体験コーナー「eBookSpot」も設置されている。

 eBookSpotは、株式会社リーディングスタイルによる協力のもと設置された電子書籍の“立ち読み”スペース。携帯電話や専用端末で電子書籍を体験できるようになっている。携帯電話向けには、森村誠一の「人間の証明」、石田衣良の「池袋ウエストゲートパーク」、益子昌一の「指先の花」の一部をそれぞれ立ち読み用に電子書籍化。書籍のPOP広告に記載されたQRコードや空メール用のアドレスを利用して、専用Webサイトにアクセスして閲覧する仕組みだ。

 立ち読み用のWebサイトではHTMLページでテキスト表示するため、専用のアプリケーションは不要。Webを閲覧できるiモード/EZweb/ボーダフォンライブ!対応端末で利用可能だ。また、携帯電話向けサイトでは、合計300名に特製図書カード500円分がプレゼントされるクイズも実施する。リーディングスタイルの落合早苗リレーション・マネージャーは、「今後3カ月ほどは実証実験的な位置づけで実施する。メジャーでコンテンツに広がり感がある作品を中心に電子書籍化する予定だ」という。その後は、ニーズに応じて名作や古典、絶版モノなどを投入していく方針だとしている。


電子書籍版「人間の証明」 携帯電話向けサイトでは、合計300名に特製図書カード500円分がプレゼントされるクイズも実施

リーディングスタイルの落合早苗リレーション・マネージャー。ΣBook向けでは「ベルサイユのばら」がお気に入りだとか
 このほか、松下電器産業の電子ブック「ΣBook」とソニーの「リブリエ」を各2台ずつ設置。ΣBook向けには漫画版「冬のソナタ」や「北斗の拳」など、リブリエには「バカの壁」などのサンプルコンテンツを用意し、普段電子書籍に触れる機会がない利用者が体験できるスペースを設けた。また、インターネット環境も整え、初心者に対して電子書籍コンテンツの購入手順などを伝えていくという。

 落合氏は、「携帯電話向けでは『人間の証明』がお奨め。ΣBook向けの『ベルサイユのばら』も気に入っている。また、通常は無料の体験版を配信しないリブリエのコンテンツも揃えており、初心者の方にもぜひ利用して欲しい」とコメント。「eBookSpotでノウハウを蓄積して、今後の電子書籍普及に努めたい」と語った。


松下電器産業の「ΣBook」とソニーの「リブリエ」を各2台ずつ設置 ΣBook向けには漫画版「冬のソナタ」も用意

関連情報

URL
  丸の内オアゾ
  http://www.oazo.jp/
  丸善
  http://www.maruzen.co.jp/
  リーディングスタイル
  http://www.readingstyle.jp/
  eBookSpot(9月14日オープン)
  http://www.ebookspot.jp/

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( 鷹木 創 )
2004/09/13 16:23

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