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松下電工、「人体通信」を実用化〜手と手をつないでデータ通信可能に


タッチ通信システム
 松下電工は、人体を通信ケーブルの代わりに利用して近距離データ通信を行なう「人体通信」の実用化に成功したと発表した。同社では、対面販売用の計量プリンタ向け「タッチ通信システム」として、計量器メーカーの寺岡精工へ6月から納入を開始しているという。

 松下電工が実用化に成功した人体通信は、専用チップを搭載したリストバンドを手首に装着することで、人体を伝送路としてデータ通信を可能にする技術。技術自体は2001年に開発していたが、通信速度は1.2kbpsにとどまっていた。今回商品化したタッチ通信システムでは、人体側のリストバンドに12×12mm、機器側に25×25mmの小型基板(メモリサイズはいずれも1kbit)を設置。人体側と機器側との通信速度で3.7kbps(1秒間に230文字を伝送するスピード)を達成し、対ノイズ性も強化した。搬送周波数は553KHzで、通信方式はASK変調の半2重通信。動作電圧は2.5V〜3.6V、通信電流は平均500μA以下で、電流に関しては体脂肪計と同等のレベルだとしている。

 腕時計のような小型モバイル端末に専用チップを搭載すれば、別の端末に指先を触れてデータ転送することができるため、オフィスや家庭用の入退室管理、自動車のキーレスエントリー、ユーザー自身が商品の電子タグに触れて決済する電子マネーなどに応用可能だ。また、専用基板を装着した人間同士でも通信可能で、病院などで患者を特定するシステムや、触れ合うことで心理効果を狙ったアミューズメント施設に応用できるという。

 松下電工では、「信号が外部に漏れないため、セキュリティ性が高い」「小型、低コスト」などのメリットを強調。今後この技術を応用した新しいシステムを展開する方針だ。なお、タッチ通信システムの価格はオープンプライス。9月15日から17日にかけて東京ビッグサイトで開催される「自動認識総合展」や、10月5日から9日にかけて幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2004」に出展する予定だ。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.mew.co.jp/press/0409/0409-3.htm
  自動認識総合展
  http://www.autoid-expo.com/
  CEATEC JAPAN 2004
  http://www.ceatec.com/ja/2004/


( 鷹木 創 )
2004/09/13 20:32

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