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会場ではデモも行なわれた
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NTTレゾナントとin the city TOKYO 2004委員会は、携帯電話を使った「サウンド入力型楽曲検索サービス」を開発した。新人アーティスト発掘などを行なう音楽コンベンションイベント「in the city TOKYO 2004」において実証実験を行ない、年内の商用化を目指す。
今回開発された楽曲検索サービスは、携帯電話に楽曲を聞かせれば、楽曲の曲名やアーティスト名が検索できるというもの。所定の電話番号に電話をかけ、送話口に楽曲を15秒ほど聞かせると、その楽曲のタイトルやアーティスト名が表示されるURLが、メールで返信されるしくみ。iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!に対応する。
同サービスの最大の強みはノイズに強いことで、繁華街の街頭など、周囲の雑音が多い場所でかかっている楽曲も判別できるという。データベースにはジャパンミュージックデータが所有する邦楽のうち約20万曲が収められており、順次追加される予定。タイトルなどの検索結果以外にも、ファンサイトの有無や着メロなどへのリンクなど、さまざまな要素を付けることが可能という。なお、判別の対象となる楽曲は既に音源が収録されているものとなり、自分で歌う、あるいはライブ会場で生演奏を聞かせるといった場合は判別することができない。
同サービスは、10月1日~10日にかけて行なわれる音楽コンベンション「in the city TOKYO 2004」において実証実験が行なわれる。同イベント開催中は会場で同サービスが体験でき、タワーレコード渋谷店でも体験スポットが設置される。イベント参加者は事前登録をすることで自分の携帯電話で実証実験に参加することが可能なほか、事前登録なしでも3回まで検索可能なお試し版が用意される。実証実験は10月1日~31日にかけて行なわれ、9月16日よりパソコンから事前登録が可能。10月1日以降は携帯からも事前登録が行なえるようになる。
13日には、都内で同サービスの実証実験に関する発表会が行なわれた。NTTレゾナント 取締役副社長 ポータル事業本部長の中嶋 孝夫氏は、「NTTレゾナントとしてgooという検索ポータルサイトを運営しているが、ブロードバンド検索の拡充の一環として、今回のサービスを位置づけている」と説明。「今回の検索サービスは、テキストではなく音楽そのもので、リアルに流れているものをテキストに置き換えることなく検索しようというもの。ノイズと音楽を切り分ける点が技術的なチャレンジであった」と述べた。また同氏は、「技術的にはサービス開始可能なところまできている。実際ユーザーにとってどうなのか、実環境で実験を行なって問題点を明らかにし、ブラッシュアップしていきたい」と実証実験に対する意気込みを語った。
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NTTレゾナント 取締役副社長 ポータル事業本部長の中嶋 孝夫氏
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発表会に出席した音楽制作者連盟 理事長 糟谷 銑司氏。右は副理事長 山中 聡氏
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検索サービスの流れ
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携帯サイトのイメージ。URL入力でアクセスできる
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関連情報
■URL
in the city TOKYO 2004 携帯サイト(9月16日~)
http://inthecity.jp/goo/
ニュースリリース
http://help.goo.ne.jp/info/n_release/n_040913.html
( 太田亮三 )
2004/09/13 20:51
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