米Yahoo!は14日、音楽配信サービスとソフトウェア開発企業の米Musicmatchを買収すると発表した。買収は約1億6,000万ドルの現金で行なわれ、MusicmatchはYahoo!の完全子会社になる。
Musicmatchは1997年に設立され、国内では「Musicmatch Jukebox」ソフトがよく知られている。このソフトでは音楽を再生したり、CDリッピングや音楽編集ができる。米国版のJukeboxでは、さらにインターネットラジオ配信サービスの「Musicmatch Radio Network」と音楽ダウンロード販売サイトの「Musicmatch Music Store」との連携が強く、ダウンロードした音楽を管理、再生、編集したり、ネットラジオを聴けるなど、ソフト自体が“音楽ポータル”化している。Musicmatchによると、Musicmatch Jukeboxはスペイン語、フランス語、ドイツ語など10カ国語で提供されているという。
Musicmatch Music Storeはでは、現時点で約70万曲がダウンロード販売されている。さらに最近になって、購読制のストリーミング配信サービスを開始。友人に楽曲情報を送信して友人がストリーミングでそれを聴くことにより、音楽を合法的に“共有”するというアイディアを世に送り出している。
Yahoo!のTerry Semel会長兼CEOは、「Yahoo!はデジタル音楽分野でメジャープレイヤーになることにコミットしている」と述べて、音楽分野に本格的に参入する意向を明確にした。さらにYahoo!の音楽担当ゼネラルマネジャーのDavid Goldberg副社長は、「我々の目標は、顧客が欲しいと思う音楽を、どんな方法であれ、どこであれ手に入れられるようにすることだ」と述べ、Musicmatchがこのビジョン実現に寄与するとの考えを示した。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://docs.yahoo.com/docs/pr/release1181.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/09/15 12:09
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