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ISP大手の米EarthLinkは16日、Session-Initiation-Protocol(SIP)をプロトコルに用いたファイル交換アプリケーション「SIPShare」をオープンソースで公開した。Windowsのほか、UNIXにも対応。Mac OS XやLinuxで利用可能だという。ただし、現在SIPShareはアルファテスト以前のプロトタイプで実験用ソフトウェアという位置付けで、EarthLinkではSIPShareを正式にはサポートしない。なお、ソースコードはBSD様式のライセンスで公開され、Java2 Standard Editionで記述されている。
SIPは、IP電話やインスタントメッセンジャーの場合のように1対1あるいは複数間の通信を管理するためのセッション管理用プロトコル。SIPを使ったアドレス名は、「ユーザー名@ドメイン名」という形をとる。現在のところはIP電話に使われており、MP3.com創業者Michael Robertson氏が創業した「SIPPhone.com」(国内ではライブドアが販売)などが有名だ。
今回公開されたSIPShareでは、SIPを単なるセッション管理だけでなく、あらゆるP2Pアプリケーションの共通プロトコルとして使用できることの実証を目指す。SIPが音声と映像のやり取りだけでなく、P2Pソフトの開発にとっても極めて重要であることを実証するという。
P2Pソフト業界では現在、GnutellaやKazaaなど複数のファイル交換アプリケーションが提供されており、それぞれのアプリケーションでファイル交換のためのプロトコルを定義し、実装している。EarthLinkでは、SIPはその複数のプロトコルを統一する共通のプロトコルになる可能性があると指摘。同社によれば、現在SIPでやり取りしている音声データは1つのコンテンツの形態に過ぎず、SIPを使えばあらゆるコンテンツをP2Pネットワーク上でやり取りできるという。
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関連情報
■URL
SIPshare(英文)
http://www.research.earthlink.net/p2p/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/09/17 12:47
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