サイトリスク協議会は、47都道府県のWebサイトを評価したランキングを公開した。同協議会によれば、総合1位は東京都で、ワースト1位は埼玉県だという。
サイトリスク協議会は2004年4月に発足した協議会で、今回の47都道府県ランキングは発足後第1回目の調査結果となる。同協議会は公共性の高い都道府県のサイトを調査することで日本のサイトリスクに対する認識向上を図るとともに、2005年4月に施行される個人情報保護法の現状を分析することを目的としている。
調査はクオリティ、プライバシー、アクセシビリティという3つの観点から行なわれている。クオリティではリンク切れ、ファイル容量が1MB以上の大きいページなどを調査し、プライバシーは個人情報保護に関する記載やSSL対応などを対象とする。アクセシビリティはW3C勧告のアクセシビリティやユーザビリティに関する28項目に該当しないページがカウントされている。これらの情報はサイトの診断ツール「WebXM」を用いて調査されている。
総合ランキングは1位が東京都、2位が富山県、3位が佐賀県で、総合ランキングのワースト1位は埼玉県、2位が山梨県、3位が宮崎県。また、47都道府県でトップページに個人情報保護の方針が掲載されていたのは東京都、神奈川県などを含む20都県。同協会では、4月に施行される個人情報保護法への対策という面ではすべての都道府県が不十分なレベルにあるとし、Webのクオリティやプライバシーなどに関するルール作りが不十分であると考察。「民間企業よりもWebに対する理解度・認識が低いように見受けられる」としている。
サイトリスク協議会は、日本ブランド戦略研究所、メンバーズ、三和コムテックが発足した団体。サイトリスク協議会としてのWebサイトは現在のところ公開されていない。
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■URL
ニュースリリース
http://www.members.co.jp/press/news_m_20040917.html
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( 甲斐祐樹 )
2004/09/17 18:37
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