株式会社タフは、音楽CDトレーディングサイト「recoya.jp」のベータ版をオープンした。ベータ版の利用料や入会費は無料。2004年3月末までに開始するという正式サービスは有料で提供する予定だ。
recoya.jpはユーザー参加型のコミュニティで、各ユーザーが登録した音楽CDの販売・購入もできる。会員登録したユーザーはサイト上に「Myページ」を持てる。そこで、所有するCDの名称やコメントなどの情報を登録して、自分の「棚」を作成。登録した棚は公開され、ほかのユーザーが閲覧できる仕組みだ。なお、登録されたCDはrecoya.jp内でデータベース化され、次回以降の登録はデータベースから選択することで登録可能になる。タフによれば、現在40万件以上のマスターデータベースが存在しているという。
Myページでは、ユーザー自身のプロフィールを設定して自己紹介できる。会員同士でショートメッセージを送受信する機能も搭載されており、コミュニケーションを楽しめるようになっている。
登録したCDを販売したい場合は、自分の「棚」で「My売価」を設定。My売価を設定したCDは自動的に購入可能なCDとして表示され、その後は購入したいCDを持つユーザーとショートメッセージなどで連絡を取り合い、直接取引をすることになる。また、欲しいCDが登録された場合に確認できる「ウィッシュリスト」も用意している。
このほか、iモードやEZweb、ボーダフォンライブ!などCompact HTML対応ブラウザを搭載した携帯電話向けサイトも提供。棚に登録したCDを表組みで表示したり、ローカルに保存したCDのリッピングデータファイルをブラウザから直接起動できる「目録機能」も搭載した。なお、リッピングデータを直接起動させる機能はWindows XP/2000で動作確認済みだという。
タフの船田巧代表取締役会長によれば、今後はrecoya.jpでの支払いやユーザー間でのCD販売などに利用できる電子マネー「recoyaポイント」を導入する。1ポイント1円を予定しており、一定の換金最低額に達すれば日本円に両替もできる。また、一定水準のマイナス残高まで利用でき、「限度額の範囲内でツケに似た支払方法が可能」だという。recoyaポイントのチャージは銀行振込やクレジットカード支払に対応する予定だ。なお現在、データベース新規登録時にCD1枚につき5ポイントのrecoyaポイントを付与しており、正式サービス開始後の残高に繰り越されるとしている。
船田会長はまた、「音楽CDだけでなく、CD/DVDメディアのゲームや映画なども扱う予定だ」とコメント。個人だけでなく、幅広い品揃えのショップによる利用も見込んでいる。
関連情報
■URL
recoya.jp
http://www.recoya.jp/
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( 鷹木 創 )
2004/09/27 19:41
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