英Virgin Groupは27日、同社のデジタルエンターテイメント部門である米Virgin Digitalを通じて音楽ダウンロード販売サービスを開始したと発表した。大手の音楽CD小売販売企業がこの市場に参入するのは初めてとなる。
Virginの新しいオンラインショップは「www.virgindigital.com」に開設。ここから約20MBほどのWindows XP/2000用ソフトウェアをダウンロードすることで、同ショップを利用できるようになる。現在、約100万曲が1曲99セントで販売されており、CDへの書き込みやポータブルデバイスへのダウンロードが可能だ。さらに月額7.99ドルで10万件以上のアルバム楽曲をCD音質でオンデマンドアクセスできる「Virgin Digital Music Club」サービス、インターネットラジオの「Radio Free Virgin」などの複数の音楽サービスがこのソフトウェアを通じて提供される。
Virgin Digitalはサービス開始にあたり、リアル店舗におけるVirginブランドの精神を活かしたユーザーインターフェイスをこころがけたとしており、店内の商品を見回すような感覚で目的以外の楽曲も見つけやすくなっている。アルバムに記されているクレジットやアーティストの情報にもとづいて関連のあるアルバムを表示するようになっており、そのアルバム制作に関わった人物や影響を受けたアーティストの楽曲まで一覧表示できる。
Virgin Digitalは基本的に米MusicNet社が保有する音楽ライセンスと配信プラットフォームをもとに構築されており、Windows Mediaフォーマットとそれに伴うDRMを利用している。現在、Virgin Digitalでのサービスは米国内でのみ提供されており、日本国内から楽曲を購入することはできない。同社では米国外でのサービス提供を検討中であるとしているものの、具体的な予定は明らかにしていない。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文、PDF)
http://www.virgindigital.com/VirginDigital-040927.pdf
Virgin Digital(英文)
http://www.virgindigital.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/09/28 12:50
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