リッチクライアントアプリケーションを開発するためのプラットフォームを提供している米Laszlo Systemsは13日、500万ドルのシリーズBファイナンスを完了したと発表した。
今回の増資のリードインベスターは三井物産ベンチャーパートナーズで、Laszloの当初からのVCであるGeneral Catalyst PartnersとSofinnova Venturesも参加している。Laszloはこの資金をもとに新サービスやLaszloプラットフォームを使った有料アプリケーションモジュールの開発、マーケティングと営業の強化を行なう考えだ。
ファイナンスに伴い、三井物産ベンチャーパートナーズの川原正美氏がLaszloの取締役に就任することになった。川原氏は、Laszlo以外にもBoingo WirelessやNetMotion Wirelessにも取締役として参加している。
今回の投資について川原氏は、「エンドユーザーのインターネットエクスペリエンスを劇的に改善するリッチアプリケーションの開発にLaszloのテクノロジーは理想的であり、我々の組織にとってこれは戦略的な投資である。Laszloのオープンソースプラットフォームのような先見的なWebテクノロジーは日本でも急速に受け入れられつつあり、我々の日本企業との関係が同地域でのLaszloの採用を助けるだろう」とコメントした。
Laszloは10月5日に同社のプラットフォームをコモンパブリックライセンスのもとでオープンソースにすることを発表した。同社のXMLに基づいたプラットフォームは、クライアント側にソフトウェアをインストールすることなくリッチアプリケーションをエンドユーザーに送り届けることができるという大きなメリット持つ。
特に高度な双方向性を要求する複雑なインターネットアプリケーション、インターネットバンキングやオークションなどのタスク処理を要求されるアプリケーション、オンライン予約システムのようなトランザクションを要求されるシステム、複数のメディアタイプが1つのアプリケーションにを埋め込まれているようなアプリケーション、リアルタイムレスポンスを要求するアプリケーションなどの分野でLaszloのプラットフォームは特に有効であると考えられている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.laszlosystems.com/company/news/press_releases/pr_oct_04b.php
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/10/14 12:34
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