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ローカルファイルを検索する「Google Desktop Search」ベータ版公開


Google Desktop Searchをインストールすると、デフォルトブラウザが起動し、見慣れたGoogleのユーザーインターフェイスでブラウザ内に「Google Desktop Search」と表示される
 米Googleは14日、「Google Desktop Search」のベータ版を公開した。これはインターネットに加え、ローカルなコンピュータの中に含まれているファイルを高速に検索できるアプリケーションである。

 400KB程のGoogle Desktop Searchをインストールすると、デフォルトブラウザが起動し、見慣れたGoogleのユーザーインターフェイスでブラウザ内に「Google Desktop Search」と表示される。インターネットにおけると同じようにこのフォームに検索したいキーワードを入力すればローカルコンピュータ内のファイルを検索できるようになる。この際検索結果には Desktop Searchの検索結果と、該当するインターネットの検索結果の両方を同時に表示できる。

 インストールした直後には検索インデックスを作成するための作業が開始される。この作業はユーザーがコンピュータを使用していないアイドル時間に行われるため、コンピュータの作業に支障をきたすことはないとGoogleは説明している。

 検索対象となるファイルはOutlook 2000とOutlook Express 5以上のメールファイル、TXT、HTML、DOC、XLS、PPTファイル、AOL7以上及びAIM5以上のチャットログ、Internet Explorer 5以上で閲覧されたページのキャッシュファイルとなっており、これ以外のファイルは検索対象とならない。

 Google Desktop Searchはインターネット検索とローカル検索とも同じインターフェイスを行なうため、自分のローカルな情報が流出しないかというプライバシーに対する懸念が生じるが、Googleでは「我々はあなたのプライバシーを最大限のリスペクトを持って扱う」と説明している。インストールする際には匿名の統計的情報をGoogleに送信することを許可することもできるが、それを拒否することもできる。

 また現在のところGoogle Desktop Searchは英語と英語に類するわずかな言語にしか対応していない。実際に試してみたところ日本語での検索はできず、英単語で検索した場合にも日本語ファイルの内容が正常に表示されることはなかった。Googleでは将来的にはできるだけ多くの言語に対応したいとしている。

 なお、リリースされたばかりの公開ベータ版であるためか、挙動にいくらか不安定な面が見られた。日本語ファイルが利用できないことを考えると現時点での国内ユーザーにとっての利用価値は限定されていると言えるだろう。

 Google Desktop SearchはWindows XPとWindows 2000 Service Pack3以上のOSで動作し、最低500MBのハードディスク容量、128MBのRAM、そして400MHzのPentiumプロセッサが必要だ。


各項目ごとにファイルを表示 設定画面




URL
  Google Desktop Search(英文)
  http://desktop.google.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.google.com/press/pressrel/desktopsearch.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/10/15 13:56

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