ライブドアとイーバンク銀行は22日、両社の間で生じていた紛争について包括的な和解契約を締結したと発表した。一方で、ライブドアとイーバンクの資本関係は解消する。
紛争は、2003年10月よりイーバンクに資本参加していたライブドアと、イーバンクが経営方針を巡って対立していたもの。2004年に入ってライブドアが、イーバンクの社長とされる人物からライブドア役員の携帯電話に脅迫まがいの電話があったとして、その音声ファイルをWebサイトで公開したことで刑事告訴や訴訟に発展していた。
今回の和解契約では、紛争が生じたことについて両社が遺憾を表明し、「今後、かかる紛争が二度と生じないよう相互に誠実かつ真摯に対応し、かつ、それぞれ誹謗・中傷を行なわない」とコメントしている。和解にあたっては、ライブドアが保有するイーバンクの株式49,500株を第三者に売却し、資本関係を解消することが条件。株式譲渡は27日に予定されている。
株式譲渡が完了した後、イーバンクは、ライブドアの取締役ら3人に対して信用毀損罪で起こしていた刑事告訴と、謝罪広告の掲載を求めていた訴えを取り下げる。一方、ライブドアでもイーバンクの取締役ら2人への刑事告訴状を撤回するという。
関連情報
■URL
ライブドアのニュースリリース(PDF)
http://corp.livedoor.com/investor/pdf/000000/000000e7.pdf
イーバンク銀行のニュースリリース
http://www.ebank.co.jp/information/press/2004_10_22_02.html
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( 永沢 茂 )
2004/10/22 18:21
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