調査会社のイーシーリサーチ(ECR)は26日、国内のブロードバンド利用者数に関する調査結果を発表した。ブロードバンド契約数におけるFTTHの比率は、2003年末の6.0%から2004年末に10.8%に増加し、2006年末にはFTTH契約数がADSLを超えると予測している。
今回の調査結果は、ISPの接続形態別契約数と4月に実施したWebアンケート(有効回答数2,630世帯)の結果をもとに推計したもの。これによると、コンシューマ市場における2004年のインターネット接続契約数は3,051万件(前年比1.5%増)で、このうち56.8%にあたる1,733万件(前年比33.2%増)がブロードバンドだとしている。一方、ナローバンドは1,318万件(前年比22.6%減)になる。
ブロードバンドはこれまでADSLを中心に市場を拡大してきたが、2004年後半からは伸びがやや落ち着きを見せ、代わって成長が見込まれるFTTHが2006年末にはブロードバンドにおけるシェアで34.8%を獲得。ADSLの1,018万件を超えて、FTTHが1,083万件に達すると予測している。
なお、2004年における日本のインターネット人口は5,604万人で、このうち69.3%にあたる3,884万人がブロードバンドになると見ている。このインターネット人口は日本の総人口の44.6%にあたる。さらにECRでは、2008年にはインターネット人口が6,404万人(総人口の51.1%)となり、そのうちの9割近い5,751万人がブロードバンドになると予測している。
関連情報
■URL
イーシーリサーチ
http://www.ec-r.co.jp/
関連記事:2001年のブロードバンドインターネット市場は2,125億円規模
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0218/ecr.htm
( 永沢 茂 )
2004/10/26 20:47
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