無線通信規格「ZigBee」を推進するための非営利業界団体であるZigBee Allianceは26日、加盟企業が新たに16社加わり、合計100社を超えたと発表した。加盟企業は2003年以来倍増したことになる。
ZigBeeは家電向けの近距離無線通信規格で、物理層にIEEE 802.15.4標準規格を採用し、2.4GHz帯を利用する。Bluetoothよりも性能は劣るが、その代わり低消費電力で抵コストの製品が作れるというメリットがあることから、通信速度を要求されない家電業界などから注目を集めている。例えば遠隔監視用の無線センサー、家電を制御するためのホームコントロールシステム、工業用オートメーションなどの分野で応用が考えられている。
今回新たに加盟した16社の中にはCisco SystemsやFrance Telecom R&D LLCなどの大企業も含まれており、この技術に対する注目の高さがうかがえる。加盟企業も世界22カ国に及ぶ。ZigBee Allianceの議長を務めるBob Heile氏は、「加盟企業が増えるにつれて、ZigBeeに基づく革新的なアプリケーションを提供できるようになる可能性もまた拡大している」と述べ、ZigBee技術の離陸に強い期待感を表明した。
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■URL
ニュースリリース(英文、PDF)
http://www.zigbee.org/press/documents/2004_10_26_100_Member_Release_FINAL.pdf
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/10/27 13:06
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