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米Googleが衛星地図ベンチャー米Keyholeを買収


 米Googleは27日、衛星写真や航空写真を元にした3次元地図デジタルデータを元に地図情報を提供しているベンチャー企業米Keyholeを買収したことを発表した。買収金額などの詳細は明らかになっていない。

 Keyholeは人工衛星や航空機などで撮影された画像と共に、道路地図情報、建物や企業情報など、さまざまな情報を組み合わせた合計12テラバイト以上にものぼるデータベースを保有している。同社ではこのデータベースを閲覧するためのソフトウェアを開発し、地球を上から眺めているようなリアルな画像を表示するソフトウェアを提供している。これによって宇宙から一気に道路までズームインしてホテルの駐車場の場所を確かめるなど、地図情報の扱い方を一変させる技術を保有している。

 GoogleがKeyholeの技術をどう利用するかという具体的なサービス計画などは今回の発表では明らかにしていないが、Googleの製品管理担当副社長Jonathan Rosenberg氏は「Googleはこの買収によって、地球上のどの場所の3次元画像をも見ることができ、道路、会社や興味を持った場所ならどこの情報でもデータベースで見ることができる強力な検索ツールを得た」とコメントした。

 Keyholeは世界中の画像データを集めることを目標にしているが、現在までのところ、主に米国内の主要都市のデータに加え世界各地の主要都市のデータを集めるに止まっている。データの中には1997年の東京やイラクのバグダッド、さらには北朝鮮のピョンヤンなどのデータも含まれる。

 Keyholeのサービスを利用するためのクライアントソフトウェアはGoogleの買収に伴って7日間の無料体験ができるようになり、有償サービスも年間使用料が個人使用向けで69.95ドルから29.95ドルへと大幅に値下げされた。

 ソフトウェアは9MB程の大きさだが、大量の画像データを処理するために利用条件はかなり厳しくなっている。最小要求条件はOSがWindows 98/Me/2000/XP、CPUはPentium III 500MHz以上、メモリは128MB以上、200MB以上のディスクスペース、3Dグラフィックスカードが必要。推奨条件はWindows XP、CPUはPentium4 2.4GHz以上かAMD 2400 xp以上、メモリが512MB以上、2GB以上のディスクスペース、32MB以上のVRAMを持つ3Dグラフィックカードとなっている。さらに画像データはKeyholeのサーバーからダウンロードされるため、高速な接続が必要となる。


関連情報

URL
  米Googleによるニュースリリース(英文)
  http://www.google.com/press/pressrel/keyhole.html
  米Keyhole(英文)
  http://www.keyhole.com/index.php


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/10/28 11:40

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