LinuxベースのOSを開発・販売している米Linspireは28日、インターネットスイートソフトの新製品「Linspire Internet Suite」を発表し、その中でGoogleをこれまで以上に使いやすくするためのユーザーインターフェイス「Hot Word」機能を組み込んだことを明らかにした。これはWebブラウザやメールで表示されている単語をクリックするだけでGoogleで検索できる機能である。
Hot Wordでは、ブラウザやメールで文章を表示している状態で単語の上にマウスカーソルを合わせると、その単語が自動的にハイライト表示。それをクリックすると、「Web」「News」「Shop」などのポップアップメニューが表示され、その単語を使ってGoogleでWeb検索を行なったり、最新のニュースを表示したり、Froogleで商品の価格比較を行なうことが可能になる。
Hot Wordの使いやすさは、WindowsのInternet ExplorerにGoogleツールバーをインストールした状態と比較するとよくわかる。Googleツールバーで検索しようとする場合、単語を選択・コピーしてからツールバーにペーストして検索を実行するか、あるいは単語を選択し、右クリックして「Google Search」検索を実行するという手順が要求される。Hot Wordではマウスカーソルを単語の上に合わせてクリックするだけで済む分、手間が省けることになる。しかもこの機能は、Webブラウザ上だけでなくメールでも利用できるのが大きな特徴だ。
さらにHot Wordでは、メールを利用しているときのスペルチェック機能を自動化することも可能にした。文章を書き上げてからスペルチェックを行なうのではなく、書いてる途中でも言葉を選択すると正しいスペルを推奨してくれる機能が内蔵されている。
Linspire Internet Suiteは、MozillaやFirefoxで使用されているGeckoレンダリングエンジンを使用しており、Hot Wordを開発する際にはMozilla開発者たちと協力したという。そのため、Hot Word技術はMozilla Foundationに提供され、将来的にはFirefoxなどのブラウザにも組み込まれることが期待されるという。
Linspire Internet Suiteは次のバージョンのLinspireOSに組み込まれるほか、現LinspireOSユーザーについても、ワンクリックでアプリケーションをダウンロードできるサービス「CNR Warehouse」の会員に対しては無償ダウンロード提供される。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.linspire.com/lindows_news_pressreleases.php
Hot Wordの概要
http://www.linspire.com/hotwords
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/10/29 12:10
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