米Microsoftなど米国企業4社は28日、迷惑メール対策法「CAN-SPAM法」に基づいて、スパム業者などに対して7件の提訴を起こしたことを発表した。訴訟を起こしたのはMicrosoftのほか、AOL、Yahoo!、EarthLinkの計4社で、訴訟件数はMicrosoftが3件、AOLが2件、Yahoo!とEarthLinkが各1件となっている。
Microsoftの訴訟は、4社のドメインを偽装し、サプリメントや不動産サービスなどに関する数百万通のメールを公開プロキシを通じて送信した業者を相手とした3件。AOLでは、メッセンジャーソフトやチャットルームを利用したスパムを実行した20人を相手にした訴訟と、薬品の密売を行なっている10人に対する訴訟の2件を起こしている。
また、Yahoo!では性的な内容のメールなどを大量に送りつけた業者、EarthLinkでは薬品や住宅ローンなどのメールを大量に送信した業者に対して、それぞれ訴訟を起こしている。
Microsoftのインターネット安全監督担当弁護士のAaron Kornblum氏は、「Microsoftだけでもスパム業者に対して世界中で100件以上の訴訟を起こしており、今回の4社は共同で悪質なスパム業者を特定し、標的にすることで、スパムの経済を変えようとしている」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(Microsoft、英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2004/oct04/10-28CANSPAMFollowUpPR.asp
ニュースリリース(AOL、英文)
http://media.aoltimewarner.com/media/newmedia/cb_press_view.cfm?release_num=55254259
ニュースリリース(Yahoo!、英文)
http://docs.yahoo.com/docs/pr/release1187.html
ニュースリリース(EarthLink、英文)
http://www.earthlink.net/about/press/pr_spamlawsuit/
( 三柳英樹 )
2004/10/29 19:48
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