年中無休で作動させても世界一安全で堅牢なOS環境はMac OS XとBSDオープンソースプラットフォームであるとの調査結果を、英セキュリティ専門調査会社のmi2gが発表した。mi2gは発表にあたり、同社が米Apple Computerの株式を一切保有しておらず、ビジネス関係もないと明記していることも注目されるが、Linuxの危険性について言及している点も興味を引く。
今回の調査は、24時間インターネットに接続されているコンピュータに対して行なわた攻撃で、実際に改竄に成功したことが確認された23万5,907件について1年間にわたって調査したものだ。その結果、最も攻撃が多かったOSはLinuxで、65.64%(15万4,846件)だった。次いで多かったのがWindowsの25.19%で、Mac OS XとBSDの合計は4.82%に過ぎなかった。
政府部門で使われているコンピュータ環境に限定するとトップが入れ替わり、最も多く攻撃されたのはWindowsの57.74%、次いでLinuxの31.76%だった。Mac OS XとBSDは、この部門でも合わせて1.74%と極めて低い水準に止まっている。
コンピュータウイルスによる被害はWindowsで圧倒的に多いのに対して、Linux、BSD、Mac OS Xでは著しい経済的ダメージが加えられることはなかったという。破壊的なウイルスがこれらのプラットフォーム向けに作成される機会が少なかったことが原因と考えられる。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.mi2g.com/cgi/mi2g/press/021104.php
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/11/04 12:32
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