SHOUTCast互換のストリーミングサーバー「Icecast 2.1.0」が4日にリリースされた。Icecastは、MP3とオープンソースのファイル圧縮フォーマットであるOgg Vorbisで音楽をストリーミング放送するためのサーバーソフトで、8カ月ぶりのバージョンアップとなる。
今回のバージョンアップでIcecastは初めてリスナー認証機能を実装した。これにより、ストリーミング放送を配信する際にリスナーにユーザー名とパスワードを要求できる。ストリーミング放送は使用する帯域幅の制約から少人数にしか配信できない場合があるほか、コンテンツの著作権も関係するため、この認証機能は有用と考えられる。
ユーザーに最適なビットレートで放送するための「Multi-Level Fallbacks」機能も実装された。例えばアナログモデムで接続しているリスナーが最も高いビットレートで聴いた場合には放送が途切れてしまうため、アナログモデムでも聴けるようになるまでこのシステムが自動的に低ビットレートの放送に切り替える。
また、「Burst-On-Connect」機能では、最初に接続したときに多めにデータを送信することによってバッファによる遅延時間を減らすことができるようになった。このオプションはデフォルトでオンになっている。さらに管理者用ユーザーインターフェイスが改良されたほか、多くのバグフィックスがなされている。
IcecastはGNU General Public Licenseで配布されており、IcecastのWebサイトからバイナリ、ソースコード、ドキュメントを入手すできる。バイナリはRedHatおよびFedora用RPMパッケージとWindows用が用意されている。
関連情報
■URL
Icecast.org(英文)
http://www.icecast.org/
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・ 「Ogg Vorbis」をサポートするストリーミングサーバー「Icecast2.0」(2004/01/09)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/11/05 13:17
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