10月下旬から新種のトロイの木馬がWinny上で感染を広げている。感染したPCのデスクトップ画像などをWinnyによって流通させるもの。Winny上のファイル共有者を特定するソフトなどを開発するネットエージェントの杉浦隆幸代表取締役社長によれば、現在までにユーザー名ベースで「50件程度感染しているのではないか」という。
ネットエージェントでは、10月24日にこの正体不明のトロイの木馬型ウイルスをWinny上で発見。その後の調査により、10月22日にウイルスが発生したことが判明した。さらに、杉浦氏は「感染経路などにより、開発者もほぼ特定している」ことも明らかにした。
また、感染状況については「すでに終息に向かっている」と前置きした上で、これまでユーザー名ベースで「50件程度感染しているのではないか」と推測した。Winny経由で感染を拡大するウイルスとしてはこれまで「Antinny」などが知られている。
【18:30 追記】
なお、トレンドマイクロやシマンテックでは11月初旬にこのウイルスを認識。詳細については不明だが、トレンドマイクロでは「WORM_ANTINNY.P」、シマンテックでは「W32.SillyP2P」とし、それぞれウイルス定義ファイル上の対応は完了済みだという。
関連情報
■URL
ネットエージェント
http://www.netagent.co.jp/
トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.com/
シマンテック
http://www.symantec.com/region/jp/
関連記事:Winnyを経由して感染するウイルス「Antinny」特集
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2004/04/09/antinny.htm
■関連記事
・ ネットエージェント、Winny上のファイル共有者を特定するソフトを開発(2004/05/13)
( 鷹木 創 )
2004/11/08 15:04
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