米Microsoftは8日(米国時間)、米国の業界団体であるComputer & Communications Industry Association(CCIA)との和解に合意したと発表した。和解金の総額など詳細については不明だ。
CCIAはこれまで、独禁法関連問題についてMicrosoftに厳しい姿勢を見せてきた。米国内ではマサチューセッツ州などと共同でMicrosoftを訴えていたほか、Windows XPがメールソフトやオーディオプレーヤーなどの機能を搭載しているため市場競争を阻害し欧州独禁法に違反するとして欧州委員会(EC)に申し出ていた。
今回の和解により、Microsoftは、CCIAに加入して一部の訴訟関連費用を負担することなどに合意。一方のCCIAは、米国内の訴訟に関する最高裁への移送命令請求を行なわないこと、欧州におけるWindows XP関連の申し出を取り下げることなどを認めた。
なおMicrosoftは同日、米Novellとも和解したと発表。Novellが独禁法違反でMicrosoftに対する異議を申し立てていた事件に関して、MicrosoftはNovellに和解金として5億3600万ドルを支払う。またNovellは、EUで係争中の欧州独禁法訴訟への参加も取り下げることで合意した。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2004/nov04/11-08DiscussSettlementPR.asp
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/exec/bradsmith/11-08-04CCIATranscript.asp
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2004/nov04/11-08NovellPR.asp
関連記事:Windows XPが市場競争を阻害~米業界団体が欧州委員会に申し立て
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0212/ccia.htm
( 鷹木 創 )
2004/11/09 16:27
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