ビザ・インターナショナルは9日、同社を騙ってクレジットカード情報を詐取しようとする日本語のフィッシングメールが出現していることを明らかにした。利用者に対して警告する準備を進めているほか、VISAカードを発行する各会社にもこうしたメールが発生していることを通知したという。
配信されているフィッシングメールは、ビザを騙ってURLにアクセスさせて、カード情報を盗み取ろうとするもの。詳細は明らかにされていないが、編集部で入手したフィッシングメールは「VISA認証サービス」のURLを記載したHTMLメールで、URL部分には偽サイトへアクセスするためのURLが埋め込まれていた。
文面には、「ATMの暗証番号と同様に個人のパスワードを入力すると、カードのセキュリティが強化できる」などと記載。「サービスの中断を避けるため、できる限り早急にカード情報を確認する必要がある」と利用者にパスワードの入力を強く促す内容だ。
ビザでは8日の朝9時ごろ、利用者からの連絡により日本語のフィッシングメールを確認。被害報告はまだないものの、すでに十数件の連絡を受けたという。同社ではメール内容についてVISAカード発行各社に通知したほか、利用者に対して警告するメッセージをWebサイト上に掲載するなどの準備を開始。「これまでも英語のフィッシングメールは発生していたが、日本語は初めて」と警戒を強めている。
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編集部で確認したフィッシングメール。HTMLメールになっており、中央に記載されたURLには偽サイトのURLが埋め込まれている。表示されているURLは、あたかもビザのサイトを装っているが、このURLをアドレスバーに直接入力してもアクセスできない
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埋め込まれたURLをクリックしてアクセスした偽サイト。アドレスバーに表示されるURLを詐称するほか、サイトのタイトルもビザを偽装している
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関連情報
■URL
ビザ・インターナショナル
http://www.visa.co.jp/
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( 鷹木 創 )
2004/11/09 18:15
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