P2Pファイル交換アプリケーション大手の米Groksterは16日、P2Pラジオ放送ネットワークの米Mercoraと提携し、共同ブランドでMercoraのP2Pラジオクライアントソフトを配布すると発表した。
発表によると、GroksterはMercoraのP2Pラジオクライアントソフトを「Grokster Radio by Mercora」のブランド名で配布する。現在、GroksterのWebサイト内に専用のダウンロードページが用意されている。Windows XP/2000に対応する。
MercoraのP2Pラジオは、合法的に音楽を聴くことができる技術として注目を集めている。まず、クライアントソフトをインストールすると、ハードディスク内の音楽ライブラリーが自動的に検索される。そこから自分が放送したい音楽をプレイリストに載せると、米国のデジタルミレニアム著作権法に抵触しない形でMercoraがP2Pネットワーク内にストリーミング放送するという。ファイル交換のように音楽がダウンロードされる仕組みではないため、P2Pネットワークを通して放送を聴く人が違法ダウンロードの罪に問われることがないとしている。
Mercoraによると、現在この方法によってMercoraネットワーク上には1,000万曲のリストが公開されており、Mercoraのクライアントソフトを使って検索することによって誰でもCD品質の音楽放送を聴くことができるという。
GroksterのDan Rung社長は今回の提携の理由について、「Mercoraは、合法的な音楽の検索と発見に関して革命的で過激なアプローチをしている。我々はこの革新的なテクノロジーとソリューションが、テクノロジーと音楽業界の双方で起こりつつある重要な変化の兆しであると考えている」と説明している。
関連情報
■URL
「Grokster Radio by Mercora」のダウンロードサイト(英文)
http://www.grokster.com/radio/index.html
Mercora(英文)
http://www.mercora.com/
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