世界的なマッチングサービス大手のMatch.comは17日、日本国内で正式サービスを開始した。登録は無料でできるが、マッチングの申し込みには月額3,500円の利用料を支払う必要がある。支払方法はクレジットカードのみで、カードによる本人認証も行なわれる。
Match.comは、米InterActiveCorpが運営するマッチングサービス。国内では“出会い系”と総称されるサービスだが、同社では出会い系という言葉はマイナスイメージが強いため、新たに「マッチングサービス」というジャンルの認知度を高めていきたいとしている。
Match.comは、1995年にスタートし、現在のところ32カ国246地域18言語のユーザー1,500万人が登録。日本でも2002年の「MSNパーソナルズ」を皮切りに、AOLやSo-net、teacupなどのポータルサイトにサービスを提供している。2003年5月には国内でMatch.comによる試験サービスも提供されていた。
登録すると、結婚相手や真剣な交際、活動パートナー、友達といったカテゴリーで検索が可能だ。年齢や性別のほか、市町村レベルの居住地、数十種類の趣味などの項目で絞込み検索もできる。なお、登録は無料だが、相手とのやり取りにはクレジットカードによる月額料金の支払と本人認証が必要。登録内容はMatch.comスタッフが独自に策定したポリシーにしたがって内容を審査し、不適切な画像やコメントが登録されている場合は、登録を許可しないという。
● マッチングサービスの市場規模は米国の有料コンテンツ中最大
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Match.comの最高執行責任者で国際担当上級副社長のジョー・コーエン氏
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Match.comの最高執行責任者で国際担当上級副社長のジョー・コーエン氏は、米国の有料コンテンツを比較して「2002年から2003年にかけて株式投資などのビジネスコンテンツは2億9,200万ドルから3億3,410万ドルに、オンラインゲームは7,200万ドルから7,300万ドルにそれぞれ増加しているが、マッチングサービスは3億210万ドルから4億4,950万ドルに増加し、市場規模・成長率ともに最大分野になった」という。
日本市場については「独身ユーザーのインターネット利用率が高いのではないか」とMatch.com国内試験サービスの利用状況を分析。国内マッチングサービス市場は、“出会い系”サイトも含め「2008年までに2億1,000万ドルの市場に成長する」と予測した。なお国内試験サービスの分析によると「独身会員の90%が専門的職業もしくは管理職に従事」「68%以上が学士以上の資格を持っている」「69%以上が30歳以上」などの調査結果が出ているとした。
続いてMatch.com Japanのカントリー・マネージング・ディレクターを務める桑野克己氏が、正式サービスについて「これまでは海外のスタッフが入れ替わりで試験サービスをマネージングしてきた。今後は日本人スタッフによる運営を強化していく」とコメント。ゲストとして参加したマイクロソフトのMSN事業部サービス部部長の浅川秀治氏は「結婚相手だけではなく、友人や仲間など幅広い目的に利用してほしい」と語った。
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Match.com Japanのカントリー・マネージング・ディレクターを務める桑野克己氏
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ゲストとして参加したマイクロソフトのMSN事業部サービス部部長の浅川秀治氏
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● 牧瀬理穂さん「ダイビングに一緒に行ける友人を探しています」
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発表会には女優の牧瀬里穂さんも登場
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発表会には女優の牧瀬里穂さんも登場。マッチングサービスは「利用したことがない」とコメントしつつ、「初めてなのでドキドキする」とMatch.comの体験デモンストレーションを披露した。
「最近ハマっているのはダイビング」と牧瀬さん。しかし、時間の都合がつかず「一緒に行ける友人を探している」という。さっそく同じ趣味で検索すると10数件がヒットし、「たくさん表示されるんですね。どなたにしようか迷ってしまいます」と感心した様子。「相手の情報をチェックするのも楽しいし、たくさんの中から選べるのも良いですね」と感想を語った。
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Match.comの体験デモンストレーションでは、「たくさん表示されるんですね」と感心した様子
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牧瀬さん自身が登録したというデモンストレーション用の情報(実際のサービスには登録されていません)
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関連情報
■URL
Match.com Japan
http://jp.match.com/
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( 鷹木 創 )
2004/11/17 17:23
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