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英ネット銀行、フィッシング詐欺の影響でサービス一部停止に


 英4大銀行の1つであるThe Royal Bank of ScotlandグループのNatWestが、大量に発生したフィッシング詐欺の影響でインターネット銀行業務の一部停止に追い込まれたことが明らかになった。英セキュリティ企業のmi2gが18日に報告した。

 mi2gの発表によると、インターネット銀行業務を行なっているNatWestの顧客に対して、フィッシングメールが大量に送付されたことが顧客からの報告によって判明。その数があまりにも多かったことから、NatWestは顧客預金の安全を図るためにインターネット銀行業務の一部を停止したという。現在、定額自動振替や振込の受付が停止されているため、たとえ詐欺師たちが取得した個人情報をもとに口座のアカウントにログインできたとしても、預金を動かすことができなくなっている。NatWestでは顧客に対してテレフォンバンキングなど他の方法で支払いを行なうよう求めている。

 これに関連して、フィッシング詐欺に対する補償金の支払いについて英国の複数の銀行が、ユーザーが銀行のセキュリティ勧告に注意を払わなかったために詐欺にあった場合には銀行が定めた補償金を支払うことを拒否すると報道された。一方、英国の金融監督官庁であるFinancial Services Authorityは、インターネット銀行がフィッシング詐欺に対する対策を執るよう強く求めており、1,400万人いると推定される英国のインターネット銀行利用者の保護に注目が集まっていた。

 インターネット銀行の口座情報を不正に入手しようとするフィッシング詐欺は、トロイの木馬を使うものが登場している。それに感染したユーザーが銀行のWebサイトにアクセスするとキーストロークを保存し、詐欺者に送信することで銀行預金をせしめるという手口だ。この種類のトロイの木馬はブラジルで大きな被害をもたらし、その後、複数の犯人が逮捕された。現在は英国の主要銀行であるBarclays、HSBC、LloydsTSB、NatWestが標的となっている。今回レポートを発表したmi2gは、フィッシング詐欺の2003年の傾向から、次は米国、カナダ、オーストラリアの銀行が狙われると予測している。

 mi2gではこうしたフィッシング詐欺の被害に遭わない方法として、ユーザー名やパスワードなどの情報を求めるどのようなメールにも一切返信しないこと、メールの中に記されているリンクを通してインターネット銀行のWebサイトにアクセスしないことを勧めている。


関連情報

URL
  mi2gのニュースリリース(英文)
  http://www.mi2g.com/cgi/mi2g/press/181104.php

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/11/19 13:44

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