IBM、ソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)、東芝の4社は29日、共同開発中の次世代プロセッサ「Cell」の技術について、2005年2月6日から10日まで米サンフランシスコで開催されるISSCC(国際固体素子回路会議)で発表すると発表した。
Cellは、PlayStation 3への搭載をターゲットとしたプロセッサで、発表に先立って公表されたデザイコンセプトによれば、Cellは64ビットのPowerプロセッサコアと、複数の独立した浮動小数点演算コアを有するマルチコア式のプロセッサとなる。膨大なメディア演算処理がリアルタイムに可能となり、次世代のデジタル家電機器群やエンタテインメントシステムだけでなく、映画作成のためのワークステーションや科学技術用シミュレーションなど幅広い分野に応用が可能になるとしている。
また、複数のOSを同時に実行することが可能となり、既存のPCやワークステーション向けのOSや、デジタル家電向けのリアルタイムOSも同時に動作させられるとしている。
IBMでは、2005年上半期に米ニューヨーク州にある工場でCellプロセッサの試作を開始する予定で、SCEと共同でCellプロセッサベースのワークステーションを計画している。ソニーでは、ブロードバンドに対応したホームサーバー群と、ハイビジョン対応のデジタルテレビにCellを搭載し、2006年に製品化を開始。SCEでは次世代のコンピュータエンタテインメントシステムにCellを搭載。東芝では、Cellを搭載したハイビジョン対応のデジタルテレビを2006年に製品化する計画としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200411/04-1129/index.html
( 三柳英樹 )
2004/11/29 17:32
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