Lycos Europeが配布した“スパム業者にスパムを送り付けるスクリーンセーバー”により、そのターゲットとなったWebサイトのいくつかが接続できない状態に追い込まれたことが、英Netcraftの調査によりわかった。
このスクリーンセーバーは、ユーザーのPCが使われていない時間を利用して、ブラックリストに載っているスパム業者のサイトにDDoS攻撃を仕掛けるというもの。Netcraftでは、ターゲットとなっているサイトのうち中国にある3つのサイトをモニタリングし、12月1日に「bokwhdok.com」と「printmediaprofits.biz」がオフライン状態に追い込まれたのを観測したという。ただし、残る「rxmedherbals.info」は断続的に停止したものの、大部分は接続可能だった。
今回Lycos Europeが反スパムのためにとった手段については、その倫理性について議論にもなっているが、Netcraftによれば、大手インターネットバックボーン事業者の中には、スクリーンセーバーを配布するサイト「www.MakeLoveNotSpam.com」へのアクセスを遮断するところも出てきているという。
関連情報
■URL
Netcraft(英文)
http://news.netcraft.com/
( 永沢 茂 )
2004/12/03 21:19
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