デンマークのセキュリティベンダーであるSecuniaは7日、IISのISAPIエクステンションである「Microsoft Browser Client Context Tool(W3Who.dll)」にクロスサイトスクリプティング(XSS)など複数の脆弱性があると公表した。危険度は5段階中の上位から2番目である“Highly critical”。
発表されたのはW3Who.dllにおけるXSSの脆弱性とバッファオーバーフローの脆弱性で、SecuniaではいずれもサンプルとなるURLを公表している。XSSの脆弱性は2つあり、1つはISAPIエクステンションに対する無効な入力された場合、エラーメッセージが返される前に適切に削除されないために発生する。もう1つは、HTTPヘッダーへの入力が適切に処理されないために発生する。いずれも、脆弱性のあるWebサイトを閲覧した場合に、任意のHTMLやコードが実行されてしまう可能性があるという。
バッファオーバーフローの脆弱性は、長すぎるパラメータを処理する際に発生する境界エラーが原因で、脆弱性を悪用すればDoS攻撃も可能だ。
現在のところ、これら脆弱性を修正するプログラムは提供されておらず、Secuniaでは回避方法としてW3Who.dllを削除することを推奨している。なお、この脆弱性の報告を受けたマイクロソフトでは、W3Who.dllの公開を取りやめている。
関連情報
■URL
脆弱性情報(英文)
http://secunia.com/advisories/13365/
( 鷹木 創 )
2004/12/08 15:14
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