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イプシ・マーケティング研究所、ネット音楽配信サービスの利用実態調査


 イプシ・マーケティング研究所は8日、ネット音楽配信サービス利用実態調査の結果を公表した。調査対象はインターネットユーザー2,007名、平均年齢は35.0歳、男女比は男性44.9%、女性54.0%(無回答1.1%)。アンケートは同社Webサイト上で、10月14日から24日に行なわれた。

 調査結果によれば、携帯デジタルオーディオプレーヤーの認知度は87.4%と高いが、実際に利用しているのは4.5%に止まる。今後利用したいというユーザーは52.9%で、特に10代と20代では利用意向が高い。

 また、調査対象2,007名のうち音楽視聴者1,879名を対象に楽曲ダウンロードサービスの利用実態アンケートを実施。認知度は86.5%と大多数を占めた。ダウンロードサイトへのアクセス経験者は51.5%と半数を超えるが、実際にダウンロードしたことがある回答者は6.0%に止まる。なお、試聴だけしたことがあるという回答者は34.0%。

 楽曲ダウンロードサービスの今後の利用意向では、64.4%が「購入したい」(10.4%)および「サービスが使いやすくなれば購入したい」(54.0%)と回答。利用意向が最も高いのは、音楽視聴への支出額が最も大きい20代で、71.3%を占める。

 「サービスが使いやすくなれば購入したい」と回答した1,014名が複数回答で挙げた具体的条件では、最も多かったのが「ダウンロード手続きや操作が簡単になったら」で54.3%。2位以下は「PC以外の機器でも簡単に再生できるなら」(51.9%)、「配信される楽曲が増えたら」(42.9%)、「楽曲にジャケットや歌詞カードが付いたら」(35.9%)と続き、具体的なサービス改善に期待を寄せている。「楽曲が増えたら」は主に高齢者、「歌詞カードが付いたら」は若年層に多く見られた。

 音楽視聴者が1カ月あたりにかける視聴代は、500円未満が24.1%、500~1,000円未満が20.8%、1,000~3,000円未満が27.1%、3,000~5,000円未満が12.5%。月平均金額は2,600円となっている。なお、1週間あたりの視聴時間は平均で6時間10分。年齢が上がるほど視聴時間が減少するが、男女ともに50歳以上で再び増加している。

 音楽視聴に関連した今後のインターネット利用意向では、「ネットで試聴できたら利用したい」が82.1%、「楽曲を少しでも安く買いたい」が76.0%だった。年齢別では10代の層で「携帯電話の着うたにして楽しみたい」や「携帯電話にオーディオプレーヤー機能が欲しい」など、携帯電話を利用して音楽を楽しみたいという要望が多い。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipse-m.com/company/release/release_05.htm
  アンケート調査結果概要
  http://www.ipse-m.com/report_csmr/report_c6/report_c6_sum.htm


( 増田 覚 )
2004/12/08 16:44

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