エムトゥエックス(M2X)は、0AB~J番号で着信できるインターネット電話サービスを12月8日より開始する。着信をインターネット経由でM2Xのサーバーに転送し、PCで着信することが可能だという。
このサービスは、同社のインターネット電話サービス「TaRaBa」と、プラネックスコミュニケーションズが発売するVoIPアダプタ「VTL-TA02X」を組み合わせたもの。利用の際にはVTL-TA02Xをユーザーが用意するほか、TaRaBaの利用料が必要になる。料金は加入料金が1,000円、月額料金が350円で、TaRaBaユーザー間は無料で通話できる。固定電話への通話料金は3分7.14円で、携帯電話へは1分17.32円、米国東海岸地域へは1分1円。
本サービスを利用して0AB~J番号で着信を受けた場合、着信は電話機で受けると同時にインターネット経由でTaRaBaのサーバーへ送信される。サーバー送信された着信をさらにTaRaBaサービスへ転送することで、0AB~J番号の着信をTaRaBaのソフトウェアで受けることが可能になるという。この時、相手からの通話は一般加入回線経由での電話機と、インターネット経由でのTaRaBaの両方で同時に着信する。なお、TaRaBaサーバーからの転送先には他の電話番号を設定することも可能で、TaRaBaのサービスエリア内であれば海外の電話番号も利用できるとしている。
VTL-TA02Xと接続した電話機から発信する場合は、発信がすべてTaRaBaを経由したインターネット電話となる。このため、発信番号は非通知となるほか、一般加入回線で発信したい場合は接続や設定を変更する必要がある。
プラネックスからはVTL-TA02Xのほかに、TaRaBaサービス対応の電話端末「VTL-ST02H」も発売される。この端末はTaRaBa専用の電話機で、インターネットに接続することでPCを起動していなくてもTaRaBaが利用できるほか、PC向けソフトウェア「M2X-Lite」「M2X-Pro」で設定しているアカウントを共有することも可能。通常の電話機としては動作しないが、VTL-TA02Xと組み合わせた転送先としては設定できる。
VTL-TA02XとVTL-ST02Hは、プラネックスが販売するほか、M2Xのオンラインショップでも購入できる。オンラインショップの価格は消費税と送料を含み、VTL-TA02Xが19,800円、VTL-ST02Hが23,800円。
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VTL-TA02X
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VTL-ST02H
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0AB~J番号による着信の際のサービスイメージ
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関連情報
■URL
TaRaBa
http://www.taraba.net/
関連記事:M2X、TaRaBaの月額料金を改定。月額350円から一般電話への発信が可能に[BroadBand Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/7200.html
( 甲斐祐樹 )
2004/12/08 18:01
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