ソフトイーサは17日、VPNソフトウェア「SoftEther VPN 2.0」のベータ版を公開した。ベータ版は同社のWebサイトから無償でダウンロードできるが、ドキュメント類などが整備されていないため、現在SoftEtherを利用しているユーザーやシステム管理者など対象とした早期提供バージョンとしている。
「SoftEther VPN 2.0」は、ソフトイーサがVPNソフトウェア「SoftEther」の次期バージョンとして開発を進めているもの。SoftEther 1.0からの機能強化として、プロトコル面では、RadiusサーバーやNTドメイン、ActiveDirectoryとの連携によるユーザー認証や、複数TCP/IPコネクションによるVPN速度の向上などを行なう。また、サーバー側ではGUIによる管理ツールの搭載や、1サーバーあたり最大4,096同時接続をサポートするとともに、ロードバランシングによる大規模環境に対応。クライアント側では、複数の仮想LANカードをサポートし、接続マネージャの改善などを行なうとしている。
今回公開されたベータ版(Beta 1)は、これらの搭載を予定していた機能の大半を実装した実用的に利用可能なバージョンとしている。ただし、十分な動作検証が完了しているものではなく、使用方法に関する詳細なオンラインドキュメントやヘルプなどが用意されていないため、ネットワークに関して詳しい知識を持っている人や、ネットワーク管理者、現在SoftEther 1.0を利用しているユーザー向けに早期に提供するバージョンと位置づけている。
ソフトイーサでは、12月18日からSoftEther VPN 2.0を利用した「実験用公開VPNサーバー」を期間限定で提供するとともに、12月24日には「SoftEther VPN User-mode Router 2.0 Beta 1」を公開する。また、次のベータ版となるSoftEther VPN 2.0 Beta 2についても、2005年1月末から2月に公開を予定している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.softether.com/jp/news/041217.aspx
SoftEther VPN 2.0
http://www.softether.com/jp/vpn2/
関連記事:VPN構築ソフト「SoftEther」関連記事インデックス
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2004/03/04/softether.htm
■関連記事
・ オーエー通信サービス、商用版SoftEtherを利用したASP型VPNサービス(2004/11/24)
( 三柳英樹 )
2004/12/17 12:39
- ページの先頭へ-
|