デンマークのSecuniaは25日、Windowsのヘルプシステムなどに関する脆弱性3件を報告した。危険度は5段階中上から2番目の「Highly critical」となっており、現時点でパッチは未提供となっている。
今回発見された脆弱性は、1)画像を読み込む「LoadImage」関数の整数値オーバーフロー、2)Windowsのアニメーションカーソルファイル(ANIファイル)に関する脆弱性、3)ヘルプシステム「winhlp32.exe」に関するヒープオーバーフローおよび整数値オーバーフローの3件。脆弱性は中国のセキュリティ研究機関「xFocus Team」によって報告されたもので、これらの脆弱性によりシステムが停止状態に追い込まれたり、任意のコードを実行される危険があるとしている。
脆弱性はいずれも、Windows Server 2003/XP/2000/Me/98/NT 4.0で確認されている。xFocus TeamのWebサイトによれば、winhlp32.exeのオーバーフローについてはWindows XP SP2でも脆弱性が確認されたとしている。
Secuniaでは対応策として、信頼できないサイトを訪問しないことを呼びかけている。また、米Symantecと米McAfeeでは、これらの脆弱性に対応するセキュリティ対策製品のパターンファイルを公開している。
関連情報
■URL
脆弱性情報(英文)
http://secunia.com/advisories/13645/
LoadImage関数の脆弱性への対応(Symantec)
http://www.symantec.co.jp/region/jp/avcenter/venc/data/jp-bloodhound.exploit.19.html
ANIファイルに関する脆弱性への対応(Symantec、英文)
http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/bloodhound.exploit.20.html
LoadImage関数の脆弱性への対応(McAfee)
http://www.mcafeesecurity.com/japan/security/virE.asp?v=Exploit-LoadImgAPI
ANIファイルに関する脆弱性への対応(McAfee)
http://www.mcafeesecurity.com/japan/security/virE.asp?v=Exploit-ANIfile
( 三柳英樹 )
2004/12/27 17:26
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