三菱マテリアルは6日、オーディオデジタル伝送用の高速電力線通信(PLC)モジュールを開発し、販売を開始すると発表した。
今回開発したモジュールは、家庭内の電力線でHF帯域(2M~30MHz)を利用して、CD音質クラスのオーディオデジタル伝送を可能とするもの。三菱マテリアルでは具体的な通信速度については非公開としているが、デジタル音楽の送受信には十分な速度が実現でき、40mm×25mmの小型モジュールとすることで家電製品などに容易に組み込めるようにしたという。これにより、携帯電話でダウンロードした音楽を別の再生装置に転送するなど、家庭のコンセントに接続するだけでどこからでも音楽が楽しめるネットワークが構築できるとしている。
現在、日本国内では電波法によりHF帯域を利用したPLCの利用はできないため、モジュールは北米やヨーロッパ、アジア市場などで販売を開始する。三菱マテリアルによれば、日本国内でも2006年にはHF帯域によるPLCの利用が解禁される見通しで、映像などの伝送が可能なさらに高速な通信モジュールについても開発中だという。
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ニュースリリース
http://www.mmc.co.jp/japanese/corporate/news/news20050106.html
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( 三柳英樹 )
2005/01/07 17:50
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