米連邦捜査局(FBI)は5日、スマトラ沖大地震の被害者救済を騙った詐欺目的のメールやサイトが横行していると警告した。サイトの中にはトロイの木馬を感染させるものもあるという。
FBIのInternet Crime Complaint Center(IC3、インターネット犯罪苦情センター)によると、詐欺目的のメールは被害者への義援金を騙り、スパムのように送信されているという。また、義援金を募る詐欺サイトではトロイの木馬が仕込まれているサイトも検知したとしている。FBIでは、こうした行為について「義援金を寄付しようとする人たちを騙す言語道断の行為」と指摘。国内の警察機関やパートナー企業らと積極的に検挙する方針だ。
また、IC3でも詐欺に騙されないために、1)どんなスパムメールにも返信しない、2)生存者や外国の政府当局者と称して国外の銀行口座に多額の振込みを求める話は疑う、3)NPOを通じて寄付する場合は、寄付の目的を確かめて、その団体のサイトであることや寄付を受け付けるサイトであることがわかるサイトに直接行くこと。他のサイトからリンクをたどってアクセスしてはらない、4)NPOの状態や存在そのものを確認できるさまざまな情報源を利用して、寄付を受け付けているNPOの正当性を検証する、4)メールに被災地の写真が添付されている場合は、ウイルスである可能性があるため注意する――などを呼びかけている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.fbi.gov/pressrel/pressrel05/tsunamiscam010505.htm
( 鷹木 創 )
2005/01/07 18:07
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