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MasterCard、津波被害救済を装ったフィッシング詐欺を警告


 米MasterCard Internationalは、スマトラ沖地震による津波被害救済の義援金を装ったフィッシング詐欺が横行しており、米連邦法執行機関とフィッシング詐欺摘発に向けて協力を行なっていることを明らかにした。

 MasterCardによれば、合法的な津波被害救済団体に見せかけた偽のメールを送りつけ、ユーザーを不正サイトにおびきよせ、クレジットカード番号や個人情報の盗難を図るフィッシング詐欺が横行しており、多数の法的機関や消費者団体からも警告が発せられている。

 こうしたフィッシング詐欺に対して、MasterCardとデジタル不正検知サービス会社のNameProtectは、フィッシング攻撃を即座に発見するNameProtectのインターネット検知技術とシステムを利用して、法執行機関の捜査への協力を進めている。両社はこれまでに、133の津波被害救済を装ったフィッシングサイトを検知しており、現在法執行機関が捜査を進めているという。

 MasterCardのグローバル・セキュリティ&リスク・サービス部門の上級副社長を務めるセルジオ・ピノン氏は、「人々の善意を悪用しようとするフィッシングサイトを数多く検知したが、法執行機関と協力してこうした不正サイトを閉鎖すべく取り組んでいる。消費者には一方的に送付されたメールに応えるのではなく、津波被害救済団体の正規のサイトに直接アクセスし、寄付することを推奨する」と述べている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.mastercardinternational.com/cgi-bin/newsroom.cgi?id=979
  関連記事:スマトラ沖大地震特集
  http://internet.watch.impress.co.jp/static/link/2005/01/06/sumatra.htm


( 三柳英樹 )
2005/01/14 17:10

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