米Red Hatは12日、PDF閲覧ソフトやTIFFライブラリなどの脆弱性を修正する、多数の修正パッチを公開した。デンマークのSecuniaでは、このうち3件の脆弱性について、危険度を5段階中で上から2番目の“Highly Critical”としている。
公開された修正パッチは、TIFFフォーマットの画像を扱うlibtiffパッケージの整数値オーバーフローに関する脆弱性や、lesstifに関する複数の脆弱性、PDFファイルの閲覧ソフト「Xpdf」のバッファオーバーフローに関する脆弱性を修正するものなど。
修正パッチの対象は、Red Hat Enterprise Linux version 3/2.1、Red Hat Linux Advanced Server 2.1など。これらの脆弱性を攻撃された場合には、システムを停止させられたり、バッファオーバーフローにより任意のコードを実行される危険性があるという。
また、米Novellも12日に「SuSE Linux」の各バージョンを対象として、Acrobat Reader 5の脆弱性など多数の脆弱性を修正するパッチを公開したほか、米Madrakesoftでも12日に「Madrakelinux」の各バージョン向けに脆弱性の修正パッチを公開した。両社のパッチとも、Secuniaにより“Highly Critical”と判定された脆弱性の修正を含んでいる。
関連情報
■URL
Red Hat Linuxのlibtiffに関する脆弱性(英文、Secunia)
http://secunia.com/advisories/13850/
Red Hat LinuxのXpdfに関する脆弱性(英文、Secunia)
http://secunia.com/advisories/13840/
Red Hat Linuxのlesstifに関する脆弱性(英文、Secunia)
http://secunia.com/advisories/13835/
Red Hatのセキュリティ情報(英文)
http://www.redhat.com/security/updates/
Novellのセキュリティ情報(英文)
http://www.novell.com/linux/security/advisories/2005_01_sr.html
Madrakesoftのセキュリティ情報(英文)
http://www.mandrakesoft.com/security/
( 三柳英樹 )
2005/01/14 19:32
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