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Bill Joy氏が米大手ベンチャーキャピタルKPCBのパートナーに就任


 米ベンチャーキャピタル大手のKleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)は18日、米Sun Microsystemsの元チーフサイエンティストであったBill Joy氏がKPCBのパートナーに就任したと発表した。同氏は2003年の秋にSunを退社していた。

 KPCBのパートナーでありハイテク業界に多大な影響を与える投資家として知られるJohn Doerr氏は、この発表について「年末になると、地平線から出かかっている重要なアイディアや革新的技術は何かをBillに尋ねることが我々の習慣になっていた。それで先月我々は共に働くことに合意したのだ」と説明した。

 KPCBは、1972年に設立されたベンチャーキャピタルで、主にコンピュータやインターネットなどハイテク分野への投資でその影響力を行使してきた。これまで投資してきた著名な会社の中にはAOL、Amazon.com、Compaq Computer、Electronic Arts、Genentech、Google、Juniper Networks、Netscape、Lotus、Sun Microsystems、Symantec、Verisignなどが含まれている。

 Bill Joy氏は、カリフォルニア大学バークレー校でコンピュータサイエンスの修士号を取得する間にバークレー版UNIXの設計と実装に携わり、伝説のハッカーとして知られるようになった。その後、1982年にSun Microsystemsを共同で創業し、同社のチーフサイエンティストに就任。SunにおいてSolaris、SPARC、チップアーキテクチャとパイプライン技術、Javaの設計などに携わった。1995年には世界で初めてと言われる街全体を覆うWiFiネットワークも構築した。現在申請中あるいは取得済みの特許は合わせて40以上に達する。

 Bill Joy氏はKPCBのパートナーに就任するにあたって「KPCBのパートナーとして、私は起業家たちがインターネットを発展させ、無線技術開発を革新し、多くのコンピュータを使って困難な問題を解決する新しい方法の発見を助けたい」とコメント。さらに、エネルギーと資源問題についても「問題を解決するための発見や発明に特に興味を抱いている」と語り、「物理や化学などの最新の知識を適用することで状況を好転させたいとも考えている」と述べている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.kpcb.com/news/article.php?frm_id=52

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米SunがBill Joy氏の退社を発表(2003/09/10)


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/01/19 12:18

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